ヤンデレパーティー


「神になれとは言わないが、少なくとも君にはそれと変わりない役目を与えたかったのだけど……、嫌なら仕方がないか。僕も無理強いはしない。

なかなかに大変だからね、世界の守護とは」


「世界の守護……?」


「ああ、それが僕の役目だ。僕は“世界を使う”。大地を、空を、空気を、命を。とある奴は魔法使いと言っていたが、さて何故その呼称になったのか。僕としては世界使いの方がまだ安直で分かりやすい」


説明するスプガウスの意図とは別に、先ほど椅子が弾かれたのは空気抵抗なのかとイリイアは思った。


風の流れによる椅子嵐でもいいが、圧し返したの方があの破壊音に相応しい。


詠唱もなしにやったわけも見えてきた。


単にそれは魔術を作るではなく、あるものをそのまま使っただけのこと。


魔術の詠唱が紙飛行機を飛ばす前段階の作(折)る工程だとすれば、スプガウスがやったのは予め用意されていた紙飛行機を飛ばしただけに過ぎない。


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