ヤンデレパーティー
喋る内に、イリイアの手先がひくついた。
蘇ったかどうかはまだ判断できかねるが。
「ん?」
前ぶれなく、スプガウスが目線を上に。
高い天井しかなく、別段変わったことなどないが、スプガウスが嘆息気味に表情を歪ませた。
「やれやれ、せめてベッドにでも運んで、傷ぐらいは手当てしたかったが……、邪魔が入った。どいつもこいつも“彼女”が創った世界を壊そうと、独占しようと――ゲスな考えしかないのか。
“彼女”のモノを触らせるか。極刑だね、これは。いつものように、ああ、“世界の守護者”として、僕は“彼女”の世界を守らなければ」