ヤンデレパーティー
しゅっしゅっとノズル連打に鬱陶しく思ってきたAがアッパーカットを決め込む前に、朱耶が十束を止めた。
「十束、Aちゃんを通してあげてください。せっかくお見舞いに来てくれたのだから、失礼してはいけませんよ」
「何を言いますか、お嬢様!」
誤解なきように、と十束がベッド横に膝を付き、懇願するがごとく、朱耶の手を握った。
「失礼ではありません。ピッキング不法侵入な奴に失礼なことなど何があるというのですか」
一理あるが、ファブりすぎの言い訳にすぎない。