ヤンデレパーティー
「こんなですけど、私はあなたを拒みません。あなた以上に愛してみせますから、ですから、ね。そんな大好きなあなたの体を粗末にされては、泣いてしまいますよ」
「っ、なんてお優しい言葉を……!申し訳ありません、俺が間違っていました。お嬢様が愛してくださる体をもう傷つけたりなどしません。全身全霊を持って、あなたの傍にいますから」
「ええ、離さないでくださいよ」
――ずぅっと、離しませんから。
そう唇だけが動いた気がした。抱き合う二人は一見すれば最高のカップルなのに、互いの本音を知るAにとっては黒いもやが付きまとっているように見える。
「……、それでも、あなたたちの世界の邪魔をしているのって私なんでしょうね」