ヤンデレパーティー


そのプレゼントが未遂に終わったのはミナナが頼んでいない、彼の独断でのサプライズプレゼントだからだ。受け取る前に拒否して、事なきを得たが、仮にもミナナが『本欲しい』と口走ればまた同じことが起ころう。


ランプの魔神がいるのに願い事なんかしないようなもの。ミナナは彼にあれこれ欲しいと言わないし、最低限の物さえあればいいと物に対しての執着はなかった。


――ただ、それでも彼は言う。


『俺以外を欲しがらないから』


反論する口が出なかったのは、ミナナに思い当たる節があったからだ。


欲しいと直接的には言わない。時折、体が、ひくりと、疼く、ような、求め、快楽を、と、欲求の捌け口を、彼に。


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