ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜
「私が修平を好きかどうかよね? ん……どっちかなあ」


「大塚、おまえな……」


 私が答えに迷っていたら、中野君が私の肩を両手でグイッと掴み、顔をグッと近付けて来た。私の顔に、彼の息が掛かるぐらいに。


「ひゃっ。い、言います。す…き…じゃありません!」


「繋げると、“好きじゃありません”だな?」


「はい、そうです!」


「そうか」


 そう言って中野君の顔は離れた。その時、気のせいかもしれないけど、中野君はニヤッと笑ったように見えた。私はドキドキして、息が止まりそうだったというのに……


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