密なカラダにくちづけて。
ズルい唇。
いつも通りの一日を終え 子供達が寝静まった後 晩酌をしながら、啓介が口を開いた。

「そういや、英介が明日の夜に遊びに来るって。いいだろ?」

「っえ?英介君が…?」

アタシの体が一瞬、止まる。

ナニシニ クルノ?

そんな事は、啓介には言えない。


「ど…どうしたの?突然…」

動揺してしまっているのを見破らない様に聞き返す。

「今日、メール来てさ。チビ達は、元気か?って。
久しぶりに会いたい。なんて 言うから じゃあ、明日でも来るか?って言ったら、じゃあ、行こうかな。ってさ。」

「そ…そう。何時ぐらいになるの?」

「う~ん。7時ぐらいじゃないか?だから、晩御飯も一緒に食べるからと思うんだけどいい?」

啓介は、缶ビールを飲みながら聞いた。

「いいよ。」

動揺せずに答えた。

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