密なカラダにくちづけて。
昨日の事をバラシに来るの?
でも、物的証拠はない。

「何作ろうかな?まぁ、明日までに考えるとして、今日は眠いし寝るね。」

あくびをしながら 寝室へと向かう。

「おぅ。おやすみ。」

「啓介も飲みすぎない前に 早く寝なよ。明日も、仕事なんだし。」

「わかってるよ。」

普段通りの会話をしてから 寝室のドアを閉める。

布団に入る前に 私は自分の携帯を隅から隅までチェックする。

康宏のメールやアドレス、発着歴が残ってないか…。

「よし、大丈夫。」

確認が終わってから、アタシは深呼吸をする。

もし、昨日の事…

何か言われてもシラをきりとおせば いい。だって、証拠が何もないんだもの。

そう、知らないフリをすればいい。
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