あの頃、テレフォンボックスで
嘘くさい?
嘘くさいのは、私と佐山だ。
佐山は初めての男だ。
結婚して・・・私は佐山しか知らない。
男と女はそういう風にするもんだと知って
私は佐山を愛してるような気がした。
愛してるから、
そうなったんじゃなくて。
いつの頃からか
そのときだけ、
佐山に愛されてるような気がしてた。
体が繋がってるから、
心も繋がるなんて
嘘だ。
「好きなの。
どうしようもないの。
でも、それはできないの。」
「なんで?」
私は答えに詰まった。
「なんでできないのかわからないよ。
瞳子はともかく、
相手の男はそれで我慢できるもんなの?
あんた、また森川くんのときみたいに、
気付かないふりして
傷つけてるんじゃない?」
森川くん・・・・
今はその名前を聞いただけで
涙がでる。
森川くんを想ってではなく、
ケイタのことを想って。
嘘くさいのは、私と佐山だ。
佐山は初めての男だ。
結婚して・・・私は佐山しか知らない。
男と女はそういう風にするもんだと知って
私は佐山を愛してるような気がした。
愛してるから、
そうなったんじゃなくて。
いつの頃からか
そのときだけ、
佐山に愛されてるような気がしてた。
体が繋がってるから、
心も繋がるなんて
嘘だ。
「好きなの。
どうしようもないの。
でも、それはできないの。」
「なんで?」
私は答えに詰まった。
「なんでできないのかわからないよ。
瞳子はともかく、
相手の男はそれで我慢できるもんなの?
あんた、また森川くんのときみたいに、
気付かないふりして
傷つけてるんじゃない?」
森川くん・・・・
今はその名前を聞いただけで
涙がでる。
森川くんを想ってではなく、
ケイタのことを想って。