あの頃、テレフォンボックスで
「ね、あの中にあなたのカレシいるの?」


キッチンにきた、未来に聞いてみる。


「え・・・・いる、けど・・・・・・。」



今どきカレシのいない女子高生というのも親としては心配だ。
カレシがいたとしても、
相手によっては、やはり心配。


「一番左に座ってるあのコ?」

「まっさか~。ケイタさんは、彼女なんて興味ないんじゃないの?」


ケイタくん、というのか。
シャツのボタンを1番上だけ開けて、
制服のパンツを
少しずらしぎみに履いている。



思春期の男の子特有の、
うつろな感じがする。


ということは、
未来のカレシはもう一人の子か。


シャツは胸元で半分くらいはだけ、
中からクロムハーツ風の
銀メッキのペンダントトップが見えている。

もう少しで
「コパトーン」の広告に出られるくらい
ずり下げて履いたパンツ。


短い足をさらに短く見せる必要があるのか?


やれやれ・・・・・・・


未来も今どきの女の子なのだわ。

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