雪が降る町~追憶のletter~
「まー··とりあえず今日中にその“ケンカ”、どうにかしたら?」
「····」
「晶ちゃん、まだかな」


大地が会話の区切りに晶の名を出して店内を覗くように一歩横にずれた。

所狭しと並んだ雑貨の中に陳列されているクリスマスカード。
それを食い入るように真剣に選んでいる晶の姿があった。

なかなか女性客が多く、狭い店内に入るには勇気がいるものだが、“連れ”がいるという心強さから大地は晶のもとへと近づいて行った。


「どう?いいのあった?」
「あ!ごめんね!つい夢中になって···」
「いや?時間はいくらでもあるから」


快斗より少し背の高い大地を見上げて晶は微笑んだ。


「この、白い封筒のとか―――…」




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