雪が降る町~追憶のletter~

6.心遮る雪




「じゃあ私カレシとこれから会うんでー」
「はいはい」


店の外に出た3人は肩を上げて白い息を吐いて手短に挨拶をする。
晶は腕時計を確認してバスの時刻を思い出す。
真田はコートのポケットに手を突っ込みながらそんな晶の様子をさりげなく窺っていた。


「じゃ!真田さん晶をお願いしますよ~うふふ~~」


(またありさは余計なことを!!)


空気の読めないありさは最後まで読まずに我が道を帰って行った。
ちらちらと雪が降る中、晶はマフラーを口元まで引き上げて真田を見上げた。


「じゃあ、また」
「バス停まで送るよ」


そんな好意を断る理由も見つけられずに晶は黙って真田と並んで歩きはじめた。


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