time ~戻れない時間~

いつの間にか電話は切れていた。
明日は久しぶりのOFFでゆっくり寝ようと思ってたのに。
親友に一瞬でその幸せをぶち壊されました。

私はパソコンのデータを保存してパソコンを閉じた。
汐莉に指定されたとこにのこのこ向かう。


とりあえず合コンだろうが関係ない!!
汐莉に会ったら文句言ってやる!!

居酒屋の前には男女合わせて10人くらいで喋っている。
中心には汐莉が居てめちゃくちゃに騒いでいる。

「汐莉!!」何もかもどうでもよくて私は思いきり彼女の名前を叫んだ。
「あ、知代~やっぱり来た~写め効果抜群♪」
こいつーむかつくにも程があるだろうが!

「汐莉!!私、昨日も徹夜だったの!!疲れてんの!!もー明日は久しぶりのOFFだからゆっくり寝るつもりだったのに汐莉のせいでぶち壊し!」
「もー知代うるさいー結局来たの知代じゃんかー」
ケタケタケタケタ笑っている汐莉。

「あーもーいい!今日は呑むよ!」
私は居酒屋のドアを思いきり開けてやった。

「何名でしょうか?」店員さんに声をかけられる。
「えっと…」人数なんて数えてなかったから分からない。

「12人!」後ろから男の人の声が聞こえる。
「はい!12人様ご来店でーす」

声のする後ろを振り向いた。
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