トリップループ



「バイバーイ!」


「うん!またねー!」



何一つ不自由のないこの世界



私には何一つ不自由が無いことが不自由に感じられて




毎日毎日、同じ時空を繰り返して
進む物語は終わりが見えていて



平凡で普通で楽しくてつまらない


友達とのあれこれも何もかもが息がつまる



こうしてサヨナラをした彼女の背を眺める私は
きっと死んだ瞳をしている



またねと笑う顔もその言葉さえ空虚なもので
私の中にある空っぽがこの世界を生きていても埋まらないんだと悟って






正直、この時の私は今考えても凄くバカで
この世界で生きることを誰よりも恐れてたんだ
















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