純悪女!?~ドSなアイツの結婚計画~

軽くテンパりながら、それでも式の流れを頭の中で確認して、2人で手を取り合って、バージンロードを戻っていく。


たくさんの拍手に包まれながら、とても複雑な思い。
やがてドアの前で振り返って、もう一度大きくお辞儀をして、そのドアを出た。


「お疲れさん」


ギーっとドアが閉められたとき、普通の顔をしてそう言う桐生さんに、怒りが込み上げる。


「ちょっと桐生さん!」

「何だ」

「何だじゃないです。あれ、何ですか」

「あれってなんだ? キスのことか?」


ムカつく。
分かっているくせして、そんな風に言うことが。



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