Sexual Secret
「先生…」




呼びかけるつもりはなかった。



ただ心の中で呟いたつもりだったのに。





キーボードを叩く音が聞こえなくなって、ゆっくりと先生がこっちを向く。



だけど、その口を開くことはなくて静まり返る部屋。




何か言わなきゃいけないのに、何を言えばいいのかわからない。



寝ぼけた頭で必死に考えていると、先生は急に立ち上がってゆっくり歩いてきた。




あまりにも無表情だった先生が、何だか違う人のようにみえた。

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