ラブミー・アゲイン



「行っておいで。」



爽くんは、穏やかな気分で微笑んでいるみたいだった。


まるでそれは、私を先生の元に行かせるように、促してるみたいで。

目が、先生と話してこいと言っている。



「…美優、久しぶりにゆっくりと話そうか。」



…ねぇ、先生まで、なんでそんなこと言うの?


先生にそんなこと言われたら、私は頷くことしかできなくて。


チラリと爽くんを気にした私の視界中で、爽くんは「いってらっしゃい」と微笑んでいた。





















< 14 / 29 >

この作品をシェア

pagetop