ひまわりのうた
それから他愛もない話をしばらくして、雨が弱まってきたから俺達は帰ることにした。
『大輝はさ、あたしのこと好き?』
『…は?』
『あたしは、大輝のこと好きだよ!!』
好きって言われて一瞬驚いたが、こいつはたぶんそーゆうつもりで言ってるわけじゃないと思った。
『おー』
俺も好きだって言えば良かった。
気付けば優愛は涙を流していた。
『…なんで気付いてくれないの?』
『なにがだよ』
『…もぉいいよ。帰ろ』
俺の前を歩きだす優愛の腕を掴む。
『どうしたんだよ。
お前最近変だぞ?』
『……んでッ』
『え?』
『なんでッ気付かないの!?
好きだって…いってんじゃんか!!』
『だからそれは友達としてだろ?』
『違うよ!!
あたしはいつだって…
いつだって大輝を見てきたのに!!
なんでよ!!』
いつの間にか離されていた俺を叩く優愛の細い腕を掴むと、震えていた。
『好きだって…
いってんじゃんかぁ…』
『気付かなくてごめんな。』
『ばかぁ…』
優愛の顔は涙でぐちゃぐちゃで、目は真っ赤に充血していた。