kiss×kiss
入学挨拶を、無事終え、紫帆と一緒に教室に戻った。

そういえば、席どこだろう。

「亜藺!席近いよ!」

「ホントだ~」

私が窓側の一番後ろで、紫帆がその前。

「隣は誰かなぁ?かっこいい人がいいな」

「紫帆は、モテるからすぐかっこいい彼氏ができるでしょ」

「いや。亜藺のほうがかわいいからかっこいい人、取られちゃう」

「もう~!お世辞はいらないから~」

「はあ~」

え・・・ため息つかれた?

「まだ、自覚してなかったんだ」

「え?」

「まあいいや」

????

「あの人たちかっこよくない?」

「え?」

「こっちくる~」

「俺、上川 翼!よろしく亜藺ちゃん、紫帆ちゃん♪」

何で私たちの名前を知ってるの?

「あ~!亜藺ちゃん今、何で名前を知ってるの?って思ったでしょ!」

「亜藺はかおにでやすいからね♪」

え・・・?そうなの?

「それはね有名だから。二人とも♪」

「有名?」

「そう♪かわいいってね♪」

「確かに、紫帆はかわいいけど、私はかわいくないよ」

「噂で聞いてたとおり、自覚ないんだね」

「亜藺は、馬鹿だから」

馬鹿じゃないし!まあ、紫帆よりは馬鹿だけど・・・。

「ってか、瞬も自己紹介しろよ」

「は?何でおれが?」

「いいから」

「俺は、水瀬 瞬」

「もう、ホント素っ気ないんだから」

「うるせえよ」

なんか・・・感じ悪いかも・・・








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