汚れたmarch 1
「失礼します」




そこには、珈琲を慎重に入れている



山内の姿があった。



理事長室の中はすっきりしていて





事務机と来校者を迎えるテーブル、ソファー




本棚しか無かった。







「久しぶりだな。黒豹鬼…いや、清瀬空さん。ここは、男子校のはずだが?」






相変わらず、嫌な話し方する奴だな。





「それを知ってあえて此処に来たんだ。なんか、文句あんのか?」




山中はあの時と同じ黒い笑みをにじませながら



鼻で笑う。





ふざけた奴だな



「女のコがそんな口の聞き方していいのか?」






「いまは男だ…」


そう、今は男だ。





もう、女は捨てた。






こいつに復讐するためだったら





何だったしてやる。







失うものなんてない。









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