『わたし』は『あなた』になりたい
確かにマカの同属も、最近では能力が生まれにくくなっていた。

それは魔女達も同じだったようだ。

「まあもっとも」

突如リリスは明るい笑みを浮かべた。

「マカ先輩がこちらへ来てくれるならば、それもすぐに解消できそうですが」

「寝言は寝てから言え。血族の次期当主である私に何を言う」

マカは嫌悪を顔に滲ませながら、リリスを睨んだ。

「それは残念。でも気持ちが変わりましたら、いつでもご連絡ください。いつまでもお待ちしています」

リリスはスカートを両手で握り、少し上げた。

そして片足を一歩後ろに下げ、恭しく頭を下げた。

「魔女の一族はいつでもあなたを受け入れますわ。マカ」

「ハッ。いつまでその戯言を抜かせるか、楽しみだな」

挑発的な視線をリリスに向け、マカは嘲笑った。
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