天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅩ
そんな小岩井のツナギの胸ポケットに。

「これどうぞ♪」

かおるは小さなブーケを入れる。

まるで生花のように、芳しい香りを放っているブーケ。

「頂けるのですか…?」

「うん、花壇を分けてくれたお礼」

愛らしく微笑むかおる。

元々自分のものではなかった花壇のスペースを提供しただけで、こんなものを貰ってしまうのは些か心苦しいが…。

「有り難く…頂きます…」

小岩井は丁寧に頭を下げた。

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