【完】校内1のイケメンに恋をした!!
泊まるって結構凄いことだよ!?
それを、なんでそんな簡単にっ…――。
「…龍輝、それはダメだろ」
――…と、すかさず言ったのは朔也さんだった。
メガネをクイッと直し、龍輝さんを睨む顔がちょっと怖い…。
「俺たちと真由は違うだろ。
て言うか、泊まるとかそんな簡単に言っていいものじゃないから」
……朔也さんの言う通りです、はい。
「…別に、簡単に言ったわけじゃねぇけど」
「どこからどう見ても簡単すぎるんだけど?」
「…はぁ?」
「…間違ってないだろ?」
…さっきまで笑ってたのが嘘のような、重苦しい雰囲気…。
と言うか、お互いの纏う空気が異様に冷たい。
私の知らない世界に居る二人…。
「龍輝、それに朔也も。
後輩の前で何やってんだよ、みっともない」
火花が飛び散る二人の間に健吾さんが立ち、それぞれの肩に手を置く。
「朔也の言う通り、俺たちと真由ちゃんは違う。
男女間でのこういうことは、その場の雰囲気で決めていいことじゃないだろ?」
「………」
「返事は?」
「…はい」
「よし。じゃあ真由ちゃん送ってこい」
「…りょーかい」
………。
不服そうな顔の龍輝さんは、朔也さんを見た後に私を見る。
言葉は無く、視線と指で玄関を示し、歩き出してしまう。
「あっ…えっと…みなさん、おやすみなさい!」
…って、寝るにはまだ早いけど。
でも他に言葉が見つからなかったから、そう言って頭を下げた。
「真由ちゃん、後でメールするねー」
大雅さんの相変わらずの声を後ろに聞きながら、急いで龍輝さんを追う。