紅梅サドン
「雪ちゃん、あのねーー夏休みになったら、僕の友達が何人かここに遊びに来るって言ってたんだ。

僕が今年の夏休みはこの家にずっといるもんだからさ。

『僕が地元にいないとつまんない』とか友達が言ってさ。
困っちゃうよ。」

「あらそう!じゃあ私、みんなにケーキ作る!

人気者なのね、次郎君てーー。

お友達が来る日が決まったら、必ず教えてね。」

雪子の言葉に次郎は甘える小猫みたいにコクンコクンと頷いた。


ーー何が『雪ちゃん』だ。

ジキルとハイドのくせに。

このクソガキめ。



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