届くといいな。


翌週

まだゼミについて悩んでいた私は頭ん中がそればっか。


「やっぱり楽な先生…いや、でもなあ。就職率いいのは魅力的だな~....」

ブツブツと授業中独り言を言っていると隣から

クスクスっ

と、笑い声。


あ、やばい!つい口に出てたよー
恥ずかしいよーどーしよう~
この授業ひとりで受けてるし、恥ずかしい~

心の中で大暴れしていると、

「ゼミ悩んでるの?2年生?」

「は、はい...。」

恥ずかしくて穴があったら入りたかった。いや、この場から去りたかった。

「そっかー俺はね、3年だよ。この授業取ってるってことは経営学科かな?俺も経営学科で早川教授のゼミわかるかな?戦略論なんだけど~?」

ん?早川教授?確かこの間の見学いった戦略論ゼミの先生の名前...

考えながら顔をあげると

そこにはあの日見た先輩が。

少しタレ目でくしゃっとした笑顔。

間違えない!ここだ!この授業で見たことあったんだ!

ひとりで納得していると、

「おーい!」

はっ!と我にかえる

「あ、すみません!早川教授、早川教授ですよね?し知ってます!大丈夫です!」

「大丈夫?あはは、何が大丈夫?w おもしろい子だな..

キーンコーンカーンコーン

「おっ授業終わり~!じゃあ気が向いたら是非、早川ゼミで!じゃあね~」


キラキラした笑顔の先輩に、私は見惚れることしかできなかった。


< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

さよなら、大好きだよ。

総文字数/210

恋愛(その他)2ページ

表紙を見る
【仮】あなた色に染まりたい。

総文字数/1

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る
ふたつの想い

総文字数/1,169

恋愛(その他)9ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop