・:*:・゚'☆・:麗華お嬢様の物語・:★*:・゚',
憂は麗華の顎を軽く持ち上げた。


『・・・・・・・。』


そのまま、3分が経過した


『んっ・・・?』


麗華の唇には何も触れてこない…

キスとはこういうものなのかしら?

麗華はうっすら目を開けた。


そこには冷夏の顔を

ジーーーーッと見つめる憂の姿。


『えぇ?!』


次の瞬間、憂は大爆笑!!


「あはははははははは。」


麗華はあっけに取られた。


「麗華ちゃんの勝ちだわ!

 俺、睨めっこ弱いんだよ~。

 その上、変顔上手いから、俺勝ち目ないよ~!」


って、オイッ!


どんだけムード作るのに麗華が頑張ったと思ってんだよ!

マジありえん。この男!

可愛い男には注意しろとはこの事かぁ~

・・・ってそんなコトワザない!ない!


結局、この日は何事もなく、家路に着きましたとさ。

めでたし。めでたし。


とはいかず、

こんなんで麗華の気持ちは治まるわけなく、

むしろ欲求不満に狩られていた・・・


何ですのぉ~!!

この変な気持ちは!!

あ~っ…な~んかムラムラするぅ~。


この時はまだ、これが欲求不満という感覚だということには

気づくはずもない麗華でした。
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