アイ・ラブ・おデブ【完結】
よそ見なんてしてません!
「どうだった?新しい部署に移動だった?」

日付が変わり小夜が眠る前、ほんの僅かな時間だが遥が電話をくれる

離れていた時の習慣だったが、今夜も同じように声を聞かせてくれた

「うん…今度は庶務課だった
色々覚えることがあって、隣の人に聞いてばかり…」

「そうか…慣れるまで大変だな
あのさ…夏休みに旅行へ行こうか…
一緒にトニーに会いにフランスは…どうかな?」

…えっ?フランス…トニーさんに会いに…
ハルの料理の師匠…アントニオさん…

「うん!食べたい!トニーさんの料理…
…行きたい!会ってみたい!」

「アハハ~さあやの胃袋が行きたがっているんだな!
よし!行こうね!
さあやの夏休みはいつ?」

小夜の会社は、お盆休みではなく夏休みを7~9月の間に各自が自由に一週間ほどもらえる

遥と相談して9月の半ばに希望することに決めた
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