アイ・ラブ・おデブ【完結】
「別人って…なあに…それ…
昔のあたし…そんなに酷かった?
分かっていたけど…
今は少しお洒落をするようになったのよ!」

頬を赤らめてきらりに抗議した

「ヒャハ~!違うよ~
小夜は昔も今も可愛いよ!
別人って…ほら窓を見て!」

薄暗い庭に面したテラスの大きなガラスの前に並んで立った

店内の柔らかな照明に小夜ときらりが写し出される

…ん?何?
きらりのお腹は少しふっくらしてきた感じね
幸せそうな顔をしてるね…きらり…

「小夜…あたしと体のライン変わらないんじゃない?
こんなにお腹がペタンコになっちゃって…
足も…腕も…どうしたらこんなに引き締まるの?
丸っこい小夜はどこに行っちゃったのよ~」

そう言いながら小夜の頬を摘まむ

…えっ?ラインが…同じ?
そんなわけないよ
確かに最近は前の洋服が緩いけど
ゴボウのように細いきらりと同じなんて…ありえない
目が悪いんじゃない?
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