アイ・ラブ・おデブ【完結】
小夜が見つめる中、二人は神の御前で永遠の愛を口づけで誓った

立っていられないほどに強い目眩を感じて近くの椅子に座る

…大丈夫…仕事なんだから…

何度となくこの言葉を呪文のように唱えるが、一向に胸の痛みを和らげてくれる効果はないようだ

撮影スタッフからの指示でカメラの位置を変え、何度も繰り返される愛の誓いに小夜の限界が近づいた

…もう見ちゃ駄目…
そう…これはモデルの仕事
環さんだって仕事だから嫌々やっているのかも…
いいえ……そんな事ない…だって…
ハルを指名したのは…彼女だ…
でも…ハルがパリにいるのは偶然だもの…
たまたまハルがいたから頼んだんだよ
うん…そう!そうだよ…
本当に困っているように見えたもん
あたし…自分の気持ちばかりで…環さんを疑ったりして…
いい仕事をするためにハルに頼んだんだよ

両手を胸の前で握り、深く息を吸う

ドキドキしていた心臓も少し落ち着きを取り戻してきた…その時、小夜の耳に日本語の会話が入ってきた
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