アイ・ラブ・おデブ【完結】
「え~っと…睨まないでくれるかな…
俺…ただ平野ちゃんと一緒に忘年会に行こうかと思っただけだよ…
ほら!今夜は会社の金でぱぁ~っと飲んじゃおうよ!」

…あ…忘年会…今日だったっけ?
忘れてた…
う~ん…ぱぁ~っといく気分じゃないけど…

近藤と足を踏み入れたホテルの大広間では、立食スタイルで始まっていた

すでに大勢の名前も知らない人達がグラスやお皿を持って楽しそうに話をしている

人見知りの小夜には入りずらい雰囲気だが、近藤に連れられて賑やかな一団に飲み込まれてあちらこちらから声がかかる

「ねえ、平野さん
今度食事に行こうよ!」

「飲み物どうぞ」

「クリスマスは予定あるの?
一緒に夜景でも見ない?」

「俺とアドレス交換してくれるかな」

あっという間に5~6人の男性達に囲まれ次々と話しかけられてしまった

どう答えてよいのか悩んでいるうちにまた次の質問がくる
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