アイ・ラブ・おデブ【完結】
その報せが来たのはリームさんの店に一人で来ていた時だ


小夜の携帯電話が菊地からの着信を告げる

電話に出ると

「うっ…平野さん…お願いが…あるの…」

菊地の苦しそうな声が、途切れ途切れ聞こえてくる


慌てた小夜は携帯を落としそうになり、リームさんが隣にきて手を握ってくれた

「菊地さん!どっどうしたんですか?」

小夜の言葉に菊地は苦しそうに答える

「お腹が痛くて…陣痛がきたんだけど…腰も痛くて…タクシーにも乗れそうに…ないの…
私…どうしたら…」
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