アイ・ラブ・おデブ【完結】
捜査開始!
次の朝、柏木はいつもより1時間も早く起き、身仕度も素早く終えた

乗った電車もだいぶ空いている

いつもは吊革に掴まり音楽を聞いていることが多いが、この日は考え事の邪魔にならぬよう、ただ目を閉じていた

…さあどうするか…
まずは社内でパソコンに詳しいヤツを探すしかないな…
写真のことも気になるが…部長や課長に聞く訳にはいかないだろうな

会社に着き、真っ先に向かったのは地下にある清掃会社用の休憩室だった

昨夜、帰宅後に稲本に連絡し、朝早くに会う約束をしていた

柏木から連絡を受けた時、稲本は嬉しそうに何度も
「ありがとな!ありがとな!」
と言い、まるで小夜の父親のようだった
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