アイ・ラブ・おデブ【完結】
「あの…小夜さん!待ってください…
もう少し…お話し…させてください…」

「…はあ…いいですけど…カラオケは?」

どうして笹原がここにいるのか分からなかったが、走ってきたのには訳があるのだろう

「かっカラオケは…いっ行きませんでした
小夜さんは…帰られるんですか?」

…帰る訳じゃないけど…

「…少し寄るところがあって…」
「いっ一緒に行ってもいいですか?」

小夜の顔をまっすぐ見つめニカッとあの笑顔で聞いてきた

「…はっはい…構いません…
知り合いの店まで…歩いて行こうかと…
あっ!タクシーの方がいいですか?」

周りを見るがタクシーなんか通りそうにもない

「いえ…一緒に歩いていきたいです!
では行きましょう!」

笹原はまるでハイキングにでも行くかのように、張り切って歩き出した
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