アイ・ラブ・おデブ【完結】
車の中は冷房が効いていて、額の汗もすぅっと退いていく

しかし、小夜の中では少しずつある思いが退いていかずに、日に日に膨らんできているのを感じていた

…このままじゃ…嫌われちゃうかな…

ネガティブな思いに囚われていた

「……だよね!小夜…」

遥の声にハッとした

「ごっごめんなさい!
聞いて…なかったの…
もう一度言ってくれる?」

いつの間にか車は動き始めていた

運転している遥はチラチラと小夜を見て心配そうな顔をした

「小夜…具合悪いならこのまま送っていくよ
無理しないで…」

あぁ…遥さんに心配させちゃった…
駄目だなぁ…
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