アイ・ラブ・おデブ【完結】
食後のコーヒーが運ばれるとお決まりのように

「後はお若い二人で…
お庭でも散策なさってはいかがかしら」

と二人きりのシチュエーションを作られた

…ええ?庭を散策?
どうしよう…

小夜が頭の中でこのピンチを乗りきる方法を模索していると、目の前に座っていたはずの良孝は、もう縁側で靴を履いている

「早よう行きなさい」

祖母の声に後押しを受けて渋々草履を履いた

まだ夏の名残を感じる蝉の声が聞こえてくるが、風は秋の装いに変わっている
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