アイ・ラブ・おデブ【完結】
良孝が何をしに来るのか分からず、小夜はもやもやした気持ちで週末を迎えた

良孝が来ることは両親と祖母に伝えてある

祖母は結婚の話を進めようと考え、浮き足立った様子で余所行きの服に着替えたりしている

昼過ぎにスーツを着た良孝が車を運転して現れた

小夜が客間に案内すると、すぐ後ろから機嫌の良い祖母が入ってきた

「まあまあ!わざわざ来ていただいて!
こんな田舎に…
お疲れでしょう?
小夜…気が利かないね…お茶なんて!
おビールでも持ってきなさい」

…運転してきた人にビールなんて…
その方が気が利かないよ

心の中で反論しながら扉の近くに座り、いつでも結婚の意志が無いことを伝えられるように待機した
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