アイ・ラブ・おデブ【完結】
しかしそこには一台の車も人も見当たらない

ロータリーの真ん中にある街灯がチカチカと点滅し、今にも消えてしまいそうである

…あれ?いない…
おかしいな…
連絡した時には待っててくれるって言ってたんだけどな…

冷たくなった手で兄の携帯に連絡をする

いつもはすぐに明るい声が聞こえてくるはずなのに、呼び出し音すら鳴らずに留守電へと切り替わってしまう

自宅へとかけるが誰も出ない
両親の携帯も電源が落とされ、通じる事はなかった

…どうしたんだろ?
もうみんな寝ちゃった?
まさかいくらなんでも…まだ12時前だもの…
電話くらい出てくれるはず…
何か…何かあった?
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