私だけの、不良なヒーロー。




「別に。可愛いから付き合わなくちゃいけないのか?」




「いや、別にそういうわけじゃないけど」




私はそう言って肩をあげた。




「でも、じゃなんで断ったの」




彼から返事が来るのに時間はかかって。




しばらくして彼はため息と一緒にこんなことを言った。





「ほかに好きな人がいるのに、何で得体の知れない女と付き合わなくちゃいけねぇんだ。」








その言葉に私ははっと彼をみた。










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