シンデレラとバカ王子
「その子は本来、裏方。お客様の我が儘で御席にはつけましたが、これ以上の我が儘は見逃すわけにはいきません」

ブルーのシャーベットカラーのロングドレスを来た理さんはNo.1の威厳に満ちた声で王子さまを止めようとしてくれている。

カッコイイとしか良いようがない。

「金は払う。この娘は本来、こんな所で酒を運ぶような身分ではない」

「こんな所で悪かったね!王子さまだろうと、国際問題に発展しようと、その子は大事な妹、返してもらうよ」

理さんが奏姉ちゃんに戻っている。

「聞いていた通りの方だ。正義感が強く兄弟思い。けど、私に逆らうのは止めた方が良い。貴方のフィアンセが大変なことになる」

王子さまは奏姉ちゃんに近づいて何かを囁くと、奏姉ちゃんの顔が引き攣った。

「どうしますか?」

王子さまのどや顔が鼻につく、

「奏姉ちゃん!私、行くから!」

「灰音ダメよ!」
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