2番目でいいから【完結】

決意

幸に、話すと多少驚いてはいたけれど、理解はしてくれた。
ただ、幸は「いきなり、カノジョは無理だと思うよ。」と言った。
「美和が、智恵子先輩の事をどう思うかは勝手だけどさ。」
「冬哉先輩にとっての1番は、智恵子先輩という事実は、変わらずにあるんだからね。」と幸は言う。

「美和が、智恵子先輩の存在を抜かして、冬哉先輩の1番になりたいなら、まずは2番にならいと。」
「その位、冬哉先輩の目の中に入らないとね。」と言う。

でも、その通りだった。
ただの後輩だったら、冬哉先輩の1番には、一生なれない。
印象にだって残れない。

冬哉先輩に「2番目にしてください。」と告白しよう。
どんな返事をくれるかは、わからないけれど、冬哉先輩に、自分の気持ちを伝えよう。

幸にそう言うと「頑張れ!!」と言われた。
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