2番目でいいから【完結】

勘違い

遊びの女の人からの誘いを断ってくれた先輩。
そして、遊びの女の人とは会わないと約束してくれた先輩。

少しづづでも、確実に冬哉先輩の心を掴んでいってるつもりでいた。
そんなある日。

情事が終わり、マッタリとした時間が流れていた。
冬哉先輩が、シャワーを浴びてる時に、冬哉先輩の携帯が震えた。

私は、冬哉先輩の友人かまだ諦め切れないシツコイ遊びの女の人からだろうとのんびり構えていた。
シャワーから出てきた冬哉先輩に「携帯が鳴ってましたよ。」と伝えた。
「ありがとう。」と冬哉先輩は答え、髪を濡らし、上半身裸のまま、携帯の着歴を見た。

すると、応接セットに座り、メールを打ち始めた。
しかも、その相手を本当に愛しむような優しい顔でメールを打っていた。
その顔でわかってしまった。
仲良さそうに２人で帰っていた時、智恵子先輩を見ていた表情だった。

今までだって、私といる時に他の人からメールが来たことはある。
でも、その時は、こんな風に即レスじゃなかったし、優しい顔もしてなかった。

心を掴んでいると思ったのは、私の勘違いだったのだろうか。
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