2番目でいいから【完結】

友人の厳しい忠告

ひとりで抱えているのが、辛くなって、幸に相談した。

幸は、今までの出来事を、じっと黙って聞いた後に、「私の意見を言っていい?」と言った。

「うん。幸の意見が聞きたい。」と言うと「美和には、キツイことだと思うけど、冬哉先輩と智恵子先輩の絆って、そう簡単には切れないと思うよ。」と言う。

「確かに、美和の言う通り、カレシが他にカノジョできたって紹介してるのに、文句ではなくて、新しいカノジョに「よろしく」って言うのは、変だよ。」
「でも、それは外野が思う変でしかなくて、冬哉先輩と智恵子先輩が納得してるなら、誰も変とは言えないんだよ。」
「それが、たとえ美和でもね。」と言った。
「美和と冬哉先輩のつき合いのことを、外野がどうこう言えないように、冬哉先輩と智恵子先輩のつき合いを、どうこう言うのは筋違いじゃない?」と幸は言った。

言われてみればそうだった。
カノジョがいる人の2番目のカノジョ。
1番目の人を泣かしてると言われてもおかしくない。
智恵子先輩に、別れてと言われたり、イヤガラセを受けてもおかしくない。
でも、智恵子先輩は「よろしく」と受け入れてくれた。
昨日のメールまでは、まるで私と冬哉先輩の邪魔をしないようにしているようにも、感じた。
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