2番目でいいから【完結】

美和を初めて抱いた

美和が、自分を抱いて欲しいと言った。
だけど、僕は、美和を抱く気はなかったから、「間にあってる」と答えた。

その答えは、間違いでもなかった。
智恵子と出会って、好きでもない女とのSEXは虚しいだけだった事に、気づいた。
そして、今本当に、抱きたい女は、智恵子だけだった。

美和は「智恵子先輩だけで、間にあってるということですか?」と聞いて来た。
その通りなんだけど、僕はしばらく智恵子としてない事を思い出し、「遊びの女で、間にあってるいう事だ。」と答えた。

美和は、僕からそういう答えが出て来るとは思ってもいなかったようだ。
美和は、高等部からの入学だから、僕が中等部の途中までの女癖の悪さを知らない。

「僕はそういう所のある男だ。」と美和に言った。
すると美和は「智恵子先輩は知ってるんですか?」と聞いた。
「知ってる」と答えた。

智恵子とつきあい始める時に、全部智恵子に告白した。
そして、その時遊んでいた女をすべて切った。
だから、智恵子は、今回「男の欲」なんてバカな心配をした。

美和が「遊びの女の人なんて抱かないで、私を抱いてください。」と言った。
僕は、美和には悪いが、智恵子が言ってくれたらと願ってしまった。
でも、智恵子は、そういう女じゃない。

「後悔しない?」と僕は聞いた。
美和は後悔しないと答えた。
そして、美和を抱いた。


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