2番目でいいから【完結】

智恵子に、一体何がおきたんだ？

美和に、智恵子の所に行かなくちゃならないからと告げて、部屋を出ようとした。

「智恵子先輩に何があったんですか？」と美和は聞いてきた。
確かに、それは答える必要がある質問だ。
でも、今はその時間はない。
一刻でも早く、智恵子の元に行ってやらなくちゃならない。
「今は、その時間はない」と美和に言い部屋を出た。

美和には悪いが、智恵子の緊急事態なんだ。

僕は、とにかく走った。
おそらく、智恵子のいるのは、慶さんがやってるカフェ。
智恵子とつき合い始めた頃、智恵子が連れて行ってくれて以来、２人のお気に入りの場所。

慶さんは、僕たちの学校の卒業生で、智恵子の中等部の時の同級生の兄貴。
だからか、僕たちのことも、弟と妹のように可愛がってくれた。

智恵子は、どんなことがあっても、このカフェに来た。
だから、僕は、美和とのことがあっても、智恵子は大丈夫と思った。
でも、電話が来た。
おそらく、カフェからかけたはずだ。
という事は、智恵子に一体何があったというのだろう？

急がなくちゃと気だけが急いた。
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