2番目でいいから【完結】

イジメの首謀者と理由

奏人と加奈に、智恵子が、又怪我をさせられたことを、話した。
ただ、今回の怪我は、今までよりも酷く、次は、命が危ないとも言われ事も話した。
すると、加奈の様子がおかしくなった。
ただ、命が危ないという話が怖いという反応ではなかった。

奏人も訝り、「加奈？どうした？」と聞いた。
すると、加奈が「今まで、智恵子ちゃんに黙っててと頼まれてたから、言えなかったんだけど、状況が変わったから。」と言った。

「ち～に何を頼まれてたんだ？」と僕が聞くと「イジメの首謀者の名前と理由。」と言う。
僕が、調べても調べても、今までわからずにいる事だった。

「ち～は、知ってて、何故僕に教えない？」と聞くと「智恵子ちゃんは、自分へのイジメは自分で解決したいって言ってた。」
「冬哉の力を借りれば、簡単かもしれないけど、根本的には解決しないって。」
「イジメてる人も冬哉君の事で傷ついてるって、言ってたよ。智恵子ちゃん。」と加奈が言った。

でも、それで、こんな怪我をさせられてるんだぞと思った。

奏人が「で、その首謀者って誰？」と加奈に聞いた。
「新藤　遥」と加奈は答えた。
奏人は「あの新藤グループのお嬢？」と言った。
「そう。」と加奈は答えた。
新藤　遥は、僕の家の葛城と肩を並べる位の財産家の娘だった。
あの家の娘がイジメ？
僕も、耳を疑った。

「理由は？」と加奈に聞くと「遥さんの婚約者だったあなたを、智恵子ちゃんが、色目を使って取ったから。」

「そして、あなたは、もう智恵子ちゃんに飽きて、遥さんに、何度も遥さんの所に帰りたいと言っているのに、智恵子ちゃんが離さないから。」

「これが、理由。」と加奈は言った。
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