2番目でいいから【完結】

責めない優しさ

友人が指摘した事は、私が、冬哉先輩を好きだということだった。

「確かに、街中でのケンカとかキスとかさ。ビックリしたよ。」と幸は言う。
「でもさ、美和は、それだけじゃないでしょ？」と言った。

「冬哉先輩と智恵子先輩のキスに、ショック受けてるでしょ？」と幸は言った。
「ケンカして、宥めてもらって、キスして貰うなんてズルイとか思ってるでしょ？」と言う。
「なんで、わかるのって顔してるよ。美和。」と幸は言った。
「それって、嫉妬だよね。」と幸は、さらに続けた。
そして、そういう感情を持つのが、「嫉妬」だと言った。

カノジョ持ちの人になんてと言うと、「人を好きになる時は、相手の状況や自分の状況とか関係ないからね。」と幸は言った。
それは、カノジョ持ちの冬哉先輩を好きになってしまった私を、責めない優しさだったのかもしれない。
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