大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
州知事の乗ったヘリを見送り西園寺と鈴木と由香里はほっと安堵の溜息をついた。

「まさか、カリフォルニア州知事とはね……。」

流石にそれは聞いていなかったようで、鈴木は西園寺をかるく睨む。

「茶室だけなら西園寺家にもすっごいのがあるからおかしいなとは思ったんだよね。」

「ええ、実家のヘリポートは他の用事で今日は使えないと事前に分かっていたので。」

すいません。

と、西園寺は素直に鈴木に頭を下げた。

「……まあいいけど。」

鈴木はぐいっと組んだ両手を真上にあげて、大きく伸びをした。
< 128 / 245 >

この作品をシェア

pagetop