大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
斉木は仕方なく席を立つ。

「丁度、私も食事をしようと思ったんですよ。」

優雅にほほ笑むと斉木は由香里に向かってそっと耳打ちをする。

「大丈夫、なんの問題も要りませんよ。」

最後に彼女の耳元にふっと息を吹きかける。

由香里が顔を真っ赤にして耳を押さえているのが可愛かった。

「斉木っ。」

「由香里さんは貴方がいなくてさみしいそうですよ。」

斉木は由香里に向かってにっこりほほ笑むとそのまま店を出ていってしまった。

残された西園寺はガラにもなく絶句してまじまじと由香里を見つめていた。

「そう、なのか?」

「……はい。」

顔を赤く染めたまま彼女はこくんと頷く。

由香里は斉木の出してくれた助け船に思いっきり縋りついたのだった。
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