大好きなアナタと、気になるアイツ【番外編更新中】
「ありえないのにね。赤城さん、お付き合いしてる人いるでしょ?」
由香里は彼の左手の人差指に輝いているシルバーの指輪を指差す。
「さっきも同じケーキを2個選んでたし、一緒に住んでる?」
自分のことになると鈍いくせに他人のことになると途端に感が鋭くなるのだ。
由香里にちょっかいを出すのも西園寺と絡みたくてわざわざ手を出しているだけだろう。
それを証拠にこんな絶好のチャンスに今日は一度も口説かれてはいない。
そして、昨日は気がつかなかったが左指のリングが全てを語っていた。
「バレちゃった。」
赤城がぺろっと舌を出した。
「西園寺には奴が気づくまで内緒ね。」
彼はいたずらっ子のように口の前にリングが光る人差し指を立てた。
「その代わり、由香里ちゃんが西園寺の勘違いを僕にバラしたのも内緒にしてあげる。」
「あ……それ、お願いしますね。」
赤城に当時の騒動を知られたとなっては西園寺の怒る顔が目に浮かぶようだった。
由香里にしてもそれは大変な迷惑となって降りかかるのだ。
二人はクスクスと笑いながらお互いの秘密を誓い合うのだった。
由香里は彼の左手の人差指に輝いているシルバーの指輪を指差す。
「さっきも同じケーキを2個選んでたし、一緒に住んでる?」
自分のことになると鈍いくせに他人のことになると途端に感が鋭くなるのだ。
由香里にちょっかいを出すのも西園寺と絡みたくてわざわざ手を出しているだけだろう。
それを証拠にこんな絶好のチャンスに今日は一度も口説かれてはいない。
そして、昨日は気がつかなかったが左指のリングが全てを語っていた。
「バレちゃった。」
赤城がぺろっと舌を出した。
「西園寺には奴が気づくまで内緒ね。」
彼はいたずらっ子のように口の前にリングが光る人差し指を立てた。
「その代わり、由香里ちゃんが西園寺の勘違いを僕にバラしたのも内緒にしてあげる。」
「あ……それ、お願いしますね。」
赤城に当時の騒動を知られたとなっては西園寺の怒る顔が目に浮かぶようだった。
由香里にしてもそれは大変な迷惑となって降りかかるのだ。
二人はクスクスと笑いながらお互いの秘密を誓い合うのだった。