シーソーが揺れてる
「そう言えばさあ、今日広美松村君のとこに泊まるんじゃなかったの?」
「うんそれがさあ、孝弘君急にバイトが入っちゃたんだって」
そう話広美の声はいつもの調子に戻っていた。
「ふーん」
「ねえ夕飯何食べたい?」
キッチンの方に歩きながら広美は尋ねた。
「えー?何でもいい」
ソファーに腰を下ろした春香は答えた。
「何でもいいじゃ困る」
冷蔵庫をあさりながら広美は返した。
「うーん、じゃあお茶漬けでいい」
春香の返事を聞いた広美は冷蔵庫を閉めると戸棚へと向かった。
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